2008年07月12日

3軒茶屋婦人会 第3回公演「ウドンゲ」@ベニサン・ピット

080712_udonge.jpg


作:赤堀雅秋
演出:G2&3軒茶屋婦人会
出演:篠井英介/深沢敦/大谷亮介


ここのところ私の中でちょっとしたプチ篠井英介ブームがおこっていて、いろいろ調べていたらタイムリーなことにこの公演が始まるところで、すぐにチケットを入手。
「3軒茶屋婦人会」というのを見て、勝手に三軒茶屋でやるものだとばかり思い込んでた。パブリックシアターかシアタートラムあたりかな〜なんて。直前になって両国だってことに気づいた。完全にボケてる私。両国って遠そうだなって思ってたけど、地下鉄を使えば三茶よりよっぽど行きやすいわ。

地下鉄の森下駅から歩いて5分ほどで劇場の裏手に出る。その裏手から建物の脇を通って表に行くのだけど、これがどう見ても劇場というよりは町工場といった風情。まあそれもそのはずで後で調べたら、元々染め物工場だったところを劇場とスタジオに改築したらしい。
チケット出して受付へ行こうと思ったら入口の張り紙が目に入った。「ここから先にはお手洗いがありません」って、中にトイレないのか!
トイレ行くにはいったん劇場の外へ出なければいけないとのことで、どうやらさっき通ってきた通路に人が並んでいたけど、そこがトイレだったらしい。ちょっとびっくり。




高校時代の友人の葬式で30年ぶりに再会した女三人の一夜のできごと。

五十代のおばさんを演じるのは篠井英介、深沢敦、大谷亮介の三人のおじさん。
内容をまったく知らず上のチラシを見ただけだったので、べたべたのコメディだとばかり思っていたら。

舞台は雨漏りのする古くて狭いアパートの一室。葬式帰りなので衣装は当然喪服。30年ぶりの再会を喜んでいるという雰囲気はまったくなく、三人の間には重い空気が流れる。

笑える場面やセリフもかなりあったけど。大笑いする客席を見ながら、これで笑えるのは若くて幸せな人、少なくとも若いか幸せのどちらかの人だと思った。心の底から笑えなかった私は若くもないし、自分で思っているほど幸せじゃないのかも、なんてことをちらっと考えた。

男性が演じることで感情がより繊細に表現されてしまったのか、観ていてちょっと辛い。身につまされるというか。同じ芝居を同年代の女優さんが演じていたらもっと違うものになっていたかも。そのちらの方がかえって感情移入せずに観られたかもしれない。

夜が明け、30年前のちょっとしたすれ違いも解けて、三人はそれぞれの日常に戻っていく、という最後は一応ハッピーエンドなんだろうけど。でも三人が戻っていく先は昨日までと何にも変わらない日常が待っているんだろと思うと。ひとつだけ救いだったのは朝食の支度をするスミコさんの後ろ姿がちょっと弾んでいたこと。

「人は変われるの。三つ子の魂百までっていうけど、あれはウソ。人は変われるのよ」
薫がスミコに言ったこのセリフがすごく心に残った。
posted by sugimaru at 22:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・演劇
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